スロージョギングが疲れない理由

 

スロージョギングは歩くような速さでゆっくりと走ることであり、その最大の特徴は疲れないということです。疲れずに走れるために、好きなだけ走ることが出来るわけです。

 

このスロージョギングが何故疲れないのかというと、それは筋肉の使い方に関係してくるのです。筋肉は大きく分けると速筋と遅筋との2種類に分けられます。速筋とは瞬発力を引き出す時に使われる筋肉であり、例えば短距離走などの無酸素運動で主に使われる筋肉です。一方、遅筋は持久力を引き出すときに使われる筋肉であり、ジョギングなどの有酸素運動で主に使われます。

 

人間が疲れを感じるのは、筋肉に疲労物質である乳酸が溜まるからなのですが、この乳酸は主に速筋を使用した時に多く発生するのです。スロージョギングは、この速筋を使用せずに遅筋だけを使用して走る方法であるため、乳酸が溜まりにくく疲労を感じにくくなるわけなのです。

 

遅筋だけを使用して走るためには、歩くくらいのスピードでゆっくり走ることが必要となってきます。一般的には、大体時速4~5キロ以下で走れば遅筋だけで走ることができるようです。ここで、問題となるのは、それならばウォーキングでもいいのではないかということですが、同じスピードでウォーキングとスロージョギングの消費エネルギーを比べてみると、スロージョギングの方が1.6倍も多いのです。

 

両者の違いは、ウォーキングでは必ずどちらかの足が地面に着いていますが、ジョギングでは瞬間的に両方の足が宙に浮いているということであり、これだけの違いが運動効果の差となって表れてくるのです。このスロージョギングを1日20~30分するだけで十分効果が得られるようです。