スロージョギングの走り方

 

スロージョギングを提唱している田中宏暁教授は、そもそも「ニコニコペース」というニコニコとした笑顔を保つことが出来るくらいの無理のないスピードで走ることの効果というものを提唱していました。したがって、スロージョギングもこの「ニコニコペース」を守りながら実践することが大切になります。誰かと一緒に走る場合は、お互いに会話しながら走ると良いでしょう。

 

実際にスロージョギングをする場合のポイントとしては、背筋を伸ばしてやや前傾姿勢をとること、脚を蹴るようにして走らないで地面を押すようなイメージで走ること、そして歩幅と足音を小さくするということが挙げられます。さらに、アゴは引かずに軽く上げたほうが良いようです。アゴを上げると自然と背筋が伸びるからというのがその理由です。

 

とにかくスロージョギングの基本は、呆れるほどゆっくり、そしてリラックスして走ることなのです。もしも苦しいと感じたら歩いても構いません。最初から無理をせずに徐々に慣れていくことが大切なのです。目標は1日30分であり、10分のスロージョギングを3回に分けてやっても良いみたいです。

 

スロージョギングを続けていくと、疲れにくい体になってきます。これは、同じ運動をしても乳酸の溜まり方が減ってくるからです。したがって、スロージョギングを続けることによって、疲れずに走れる速さを徐々に速くすることが出来ます。それ以上速く走ると、乳酸が多く出てしまう手前のギリギリの速さであれば疲れないということになります。それは、具体的には走りながら話し続けられる速さです。こういったトレーニングは、マラソンのトップレベルの選手も普段から行っているようです。